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2023年10月27日更新

ドライスーツの基礎知識

ドライスーツとは

ドライスーツとは ドライスーツはその名の通り体をドライに保ってくれるウェア。つまり水に濡れないような仕様になっています。
秋・冬の寒い季節に欠かせないアイテムです。

生地からの水の侵入がなく、首・手首・足首の部分をゴム素材で締めることにより水の侵入を防ぐ仕様です。

ダンビング、カヤック、水上バイクと用途によって多少形状が異なりますが、基本的に水は入らない仕様(*)になっているものはドライスーツと呼ばれています。

激しい動きによってゴムがよじれたり、サイズが合っていなかったりすると多少水が入ってくることもあります。

マリンウェアの種類

ドライスーツに類似するウェアとしては、ウェットスーツやセミドライスーツがあります。
この2つがドライスーツと大きく異なる点は、基本的にウェアの中に水が入る仕様になっていることです。
例えばセミドライスーツは、裏地に特殊な素材を使い、身体と生地の間に入った水を温めることにより防寒するという仕様になっています。
セミドライスーツは、ドライスーツというよりもウェットスーツの部類です。
そのため、保温性に関しては、ウェットスーツ<セミドライスーツ<ドライスーツの順番になります。
マリンウェアの保温性比較
  • ・ウェットスーツ
    長時間水中の居ることによる体温定価を最低限抑え、運動性を重視したスーツ。
  • ・セミドライスーツ
    ウェットスーツでは防寒性に物足りなさを感じるが、運動量が多く機動性を必要とするスポーツで利用されることが多いスーツ。
  • ・ドライスーツ
    極寒気の使用や身体の乾きをキープしたい時に活躍するスーツ。
    秋・冬・春に水上バイクを楽しむ場合はドライスーツが必須になります。

タイプ別ドライスーツの特徴

ナイロンドライスーツ(シェルタイプ)

ドライスーツの特徴:ナイロンドライスーツ(シェルタイプ)

生地に防水透湿素材TRANSPIRE MAX(トランスパイヤーマックス)を採用し、超軽量で動きやすく、優れた透湿効果により群れを抑制する最高品質のドライスーツです。
この生地自体に保温性はほとんどないため、中に着こむインナーを調節することで暖かい日、肌寒い日と使い分けできるのも特徴です。

ウェットドライスーツ(ネオプレン)

ドライスーツの特徴:ウェットドライスーツ

気泡を含み厚みのあるクロロプレン素材により保温性が高く、また素材自体が防水なので防水効果が低下することがありません。
2ピーススーツのようなボーダルックも特徴の1つです。
生地が破れない限り浸水の心配が少なく、結果的に長い年月使用できる耐久性に優れたドライスーツです。

ドライスーツ一覧はこちら

タイプ選びで迷ったら・・・

シェルタイプは、ネオプレンタイプと比較するとルーズフィットのため、水中での運動性は劣りますが、陸上での運動性は優れます。
一方ネオプレンタイプは、タイトフィットなため、水中での運動性に優れますが、陸上での運動性は劣ります。水上での活動が中心であればシェルタイプを、水中での活動が中心であればネオプレンタイプを選ぶと良いでしょう。

用語解説

ソックスタイプとアンクルシールタイプ

ソックスタイプ アンクルシールタイプ

足先端部分の構造で、ソックス状のゴムで足を包んでしまうソックスタイプに対し、足首でシールして水の浸入を防ぐアンクルシールタイプがあります。ソックスタイプは、足が濡れないため保温性に優れるだけでなく、着替えがとても楽になります。アンクルシールタイプは、ビンディングを装着するウェイクボーダーや足の感覚を大切にしたいユーザーに好まれます。

タイプ選びで迷ったら・・・

ウェイクボードのお客様は、ビンディングを履くので圧倒的にアンクルシールタイプが多いです。マリンシューズやマリンブーツを履くジェットスキーおよびセーリングのお客様は比較的ソックスタイプを選ぶお客様が多いです。ソックスタイプは足がまったく濡れないので、防寒に優れる点、終わってからの着替えがとっても楽な点が長所です。一方でソックスタイプは、破れの可能性が高くなりますので余計な出費が心配です。 アンクルシールタイプでも、冬用のマリンソックスを履いてシューズやブーツを履けば、かなりの防寒対策にはなります。足裏の感覚を重視したい方やたまにウェイクもやりたいというお客様にはおすすめの組み合わせです。

首、手首、足首のシール素材

ラテックスゴム ネオプレンシール

ラテックスゴムは、ドライスーツの首、手首、足首のシールに使用される素材としてもっとも一般的なゴムの通称です。ゴム素材ということもあり耐久性は低いですが、肌に密着しやすいので水密性に優れています。
ネオプレンシールは、ウェットスーツと同様のクロロプレン素材を使用しているので、ラテックスゴムに比べて肌触りがよく快適に過ごせ、着脱も容易で耐久性にも優れています。但し、ラテックスゴムに比べて、水密性は劣ります。

フロントジッパーとバックジッパー

フロントジッパー バックジッパー 斜めフロントジッパー

ドライスーツには着用する為の防水ジッパーがあります。
その防水ジッパーが前面に配置されているものをフロントジッパー、反対に背面に配置されているものをバックジッパーと言います。
防水ジッパーは非常に固いため、背面にあると延長ヒモをつけてもひとりで開閉することは困難です。そこでひとりで着脱ができるように開発されたものがフロントジッパーです。前面に配置されることで、首下がもっさりしたり、構造上コストが高くなる短所があります。

タイプ選びで迷ったら・・・

バックジッパーの場合、ひとりではジッパーを締められないと考えた方が良いでしょう。着替えや休憩も含めて、確実にまわりに友だちがいる環境であればバックジッパーでも問題ありませんが、ひとりでの環境が想定される場合は、フロントジッパーを選びましょう。

スモールジッパー(小用ジッパー)

スモールジッパー

男性が小用を足すためのジッパーです。頭や手が濡れた状態で、ドライスーツを半分脱ぐのは結構大変な作業です。男性には大好評の機能です。

タイプ選びで迷ったら・・・

上半身を脱がなくてもトイレに行けるので寒い冬には重宝します。少し値段が上がりますが、便利だと言う声が多く、当店では半数近い方がスモールジッパー付きを選ばれます。ただし、設定があるモデルは限られています。

対象スポーツ

用途によって明確な機能面での違いはありませんが、一般的に次のような傾向がみられます。

【ジェットスキー・フィッシング】

単独行動することがあるので、一人で着脱できるようフロントジッパータイプがオススメです。
スモールジッパーの設定があるものが人気です。

【ウェイクボード】

ビンディングを履くためアンクルシールタイプがオススメです。
必ず複数で行動するスポーツのため、単独での着脱はできないですがコストの安いバックジッパーを選ぶ方が多いです。

【セーリング】

お尻と膝に補強があるタイプがオススメです。

インナーウェア

インナーウェア 寒い中で着用するのがドライスーツではありますが、運動するとかなり汗をかきますので、適切なインナーウェア選びが大切になります。
インナーとして適切な要素は、吸湿性、速乾性、保温性が挙げられます。ベースインナー(肌着)としては、ウールや化学繊維素材、ミドルインナー(中間着)としては、フリースやインナーダウンが有効だと思います。
多くの方は、吸湿性が良く、肌触りのよいコットン素材をインナーとして着用しているのではないでしょうか。
しかし、コットン素材は吸収した水分を放出することが苦手なので体温の低下を招いてしまいます。実はスポーツインナーとしてコットン素材は適切ではないんです。

着用方法

ドライスーツの構造は、大きく分けて3種類ございますが、それぞれ着方の手順が異なります。
初めてドライスーツを購入される方や、異なるタイプの物を購入され、着用手順がご不明な方は下記図解をご参照下さい。

ネオプレンタイプの着用手順

ネオプレン着用手順1

ネオプレン着用手順2

ネオプレン着用手順3

ネオプレン着用手順4

ネオプレン着用手順5

ネオプレン着用手順6

フロントジップタイプの着用手順

フロントジップ着用手順1

フロントジップ着用手順2

フロントジップ着用手順3

フロントジップ着用手順4

バックジップタイプの着用手順

バックジップ着用手順1

バックジップ着用手順2

バックジップ着用手順3

バックジップ着用手順4

バックジップ着用手順5

メンテンナンス

一例として、当店で取り扱っておりますシェルスーツの中の防水透湿素材の説明をします。
まず防水透湿素材は、雨や水をハジく撥水性と雨や水の基布への浸入を防ぐ防水性と汗の水蒸気を外部に放出する透湿機能を併せ持つ素材です。この3つの機能を発揮し性能を維持するためには取扱いの注意が必要です。
商品と一緒に取扱い説明書が付属しておりますので必ずご使用前にご確認下さい。

使用後のお手入れ

① 真水で海水や汚れを洗い流してください。

② 中性洗剤を使用し、40℃以下のきれいな真水で手洗いをして洗剤残しのないようによくすすいで下さい。

③ 十分なすすぎを行った後、直射日光を避け陰干しして下さい。

④ 乾燥後、ファスナーは専用潤滑剤をつけ、2〜3回ほどゆっくり開閉して下さい。

[ポイント]

海水で使用された場合は特に念入りに真水で手洗いをして下さい。

ラテックスシールに化粧品や皮脂などが付着している場合は劣化を早めますので中性洗剤を使用して下さい。

防水ファスナーは、中性洗剤を使い歯ブラシなどで汚れをよく落として下さい。

塩素サラシ、ドライクリーニング(チャージソープ)、タンブラー乾燥は厳禁です。

ネオプレーンタイプの物は色移りの原因になりますので下記にご注意下さい。

・ 必ず真水ですすいで下さい。

・ ぽたぽた水が垂れない程度に水を切ってから陰干しをして下さい。

・ 塗れたまま他の衣類と重ねないで下さい。

保管上の注意事項

防水ファスナーは折れ曲がらないように保管して下さい。

ファスナーを半開き状態で保存されますとファスナーが破損する恐れがあります。必ずファスナーを締めた状態で保管して下さい。

重いものをファスナー、スーツ本体に乗せないで下さい。

直射日光を避け、できるだけ温度、湿度の高くなく通気性の良いところに保管して下さい。

ハンガーに吊るす場合は変形を防ぐため、できるだけ幅の広いものを使用してください。

長期間使用しない場合はラテックスシール部分にパウダーを塗布し折りたたまずハンガーに吊るして下さい。(各ラテックスと本体生地が長時間接触すると、生地にラテックスの色が移行する事があります。)

海水や汗などの塩分が付いたまま放置しますと、加水分解を起こす恐れがありますのでご注意下さい。

ドライスーツの修理

当店では、ドライスーツの修理方法として、2通り用意しています。

1.メーカー修理

J-FISH(ジェイフィッシュ)、MOBBY’S(モビーズ)、O’NEILL(オニール)、SPYDERFLEX(スパイダーフレックス)、HELLYHANSEN(ヘリーハンセン)のドライスーツのメーカー修理受付を承っております。

修理内容としては、ラテックスシール・ネオプレンシール交換やピンホール修理やファスナー交換などです。
メーカー修理を希望される場合は、通常2〜3週間ほど修理期間を頂きますので、ドライスーツのシーズン前やシーズン後に修理を出すことをおすすめします。
また、当店では、簡単に修理申込みができる専用フォームを用意しています。

メーカー修理申込ページはこちら

2.リペアキットを使ってご自身で修理

ドライスーツの修理で一番多いのが、ラテックスシールの交換です。ラテックスシールの交換だけであれば、リペアキットを購入して自身で修理することができます。但し、自身での修理に不安をお持ちであれば、必ずメーカー修理に出すことをおすすめします。
メリットとしては、メーカー修理に比べて短時間で修理することができます。(※商品がすぐに納品可能な場合)参考までに当店取扱いのリペアキットの修理方法をご参照ください。

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