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2018年09月11日更新

手漕ぎゴムボートってどんなボート!?

手漕ぎゴムボートに疑問を解消 一般的にボートと呼ばれるものは、いくつかの種類に分類できます。
ここでは複数あるカテゴリの中で、一番手軽に扱える「手漕ぎ用ゴムボート(ローボート)」の特長や気になる事をご紹介いたします。

ゴムボートの一番の魅力は軽くてコンパクトなこと!
とは言え「本体重量はどの程度で収納時の大きさは?」や、「オールで漕いだ時スピードはどれくらい出るの?」など、手漕ぎボートに関する素朴な疑問は沢山あります。
それらの疑問を解消していただくため、このページでは動画を交えて詳しくご説明いたします。

なお、今回ご紹介する手漕ぎ用ゴムボートは、海でも安心してご使用頂ける程高い耐久性を誇り、国内メーカーのトップクラスとも言われる「アキレス」と「ジョイクラフト」のボートをピックアップしました。
それでは、ご覧ください。

重量・サイズ
ここではゴムボートの一番のメリットである、「軽さと収納性」を説明します。
ゴムボートは、大きく分けて2つのボートに分けられます。
1つは今回のメインテーマである「手漕ぎタイプ(ローボート)」、もう1つは船外機が搭載できるタイプです。
手漕ぎタイプのゴムボート
手漕ぎタイプ
船外機が搭載できるゴムボート
船外機が搭載できるタイプ

この2つのゴムボートを比べると、手漕ぎボートであれば船体重量が20kgを超えるものはなく、軽いものだと約13kgの軽量モデルもあります。
最近は船外機が搭載可能なゴムボートでも、船体重量が20kg程度の軽量タイプが存在しますが、多くのモデルは30kg〜40kgが一般的な重量です。
さすがに重量が30kg〜40kgもあると、一人で持ち運ぶのは困難ではないでしょうか。

ボート重量は本体サイズにより大きく変わりますが、生地の厚み(糸の太さ)も重量に大きく関係します。
船外機が搭載可能なボートの場合、剛性を高める為にしっかりとした生地を使うことが多く、手漕ぎボートに比べ重くなる傾向にあります。
また、船外機を搭載する為の板が取り付けられているため、その板の重さも影響します。

「軽い=薄い生地」ということで耐久性に不安を感じるかも知れませんが、次項をご覧頂ければそのような不安は解消されると思います。

次項をご覧頂く前に、手漕ぎ用ゴムボートのもう1つの魅力である収納性と運搬性についてご説明致します。
ゴムボートの購入を検討されている方に、「折り畳んだ状態でどれくらいの大きさになるの?」とのご質問をよく頂く頂きます。
実際の収納サイズをお伝えすると、大半の方が「そんなに小さいの!」と驚かれますが、車に積んだ状態と持ち運びサイズの写真を見ればご納得頂けると思います。

それがこちら▼
車にも積めるので移動も楽々
折り畳めば1人で持ち運びも可能

どうですか。本当に小さいということがよくお分かり頂けると思います。
写真のゴムボートは全長270cmのモデルですが、折り畳んだ状態だと縦52cm×横85cm×高さ25cmとかなりコンパクトなサイズになります。
このサイズであれば僅かなスペースで保管できるため、マンションやアパートにお住いの方でも保管場所に困ることは少ないと思います。
素材・耐久性

前項で少し触れた生地について詳しくご説明致します。

手漕ぎ用と分類アされるゴムボートは、アキレスやジョイクラフト以外にも多くの商品が販売されています。
ゴムボートに詳しくない方ですと、一般的なビニールプールや浮輪などと同等の生地感のゴムボートをイメージされるのではないでしょうか。
そんなタイプのゴムボートと、今回ご紹介するアキレスやジョイクラフトのゴムボートと生地の違いを比べてみます。

まず、ゴムボートの強度を保つ上で重要なのが生地の繊維です。
その繊維を計測する単位として、デシテックス(dtex)という表記があります。
デシテックスというのは、長さ1万mの糸の重さ(グラム)を表します。
デシテックスの数値だけで耐久性が決まるわけではありませんが、数値の大きさに比例して糸の太さ(強度)が増すため、耐久性を量るための1つの目安となります。
アキレスやジョイクラフトでもモデルによりデシテックスの数値は異なりますが、比較的ジョイクラフトの方がデシテックスの数値が高い傾向にあります。

アキレスとジョイクラフト以外の手漕ぎ用ゴムボートの例として、当店で取り扱っているアクアマリーナというメーカーのゴムボートがありますが、これにはデシテックスの表記がありません。

デシテックス表記がなくては数値での比較ができないため、実際に生地に触った感覚を動画にてご確認下さい。 今回比較したのは、以下の3モデルです。

アキレス ECU4-942
アキレス ECU4-942の裏面
アキレス
ECU4-942
本体の基布:ナイロン235dtex
底材の基布:ナイロン470dtex
ジョイクラフト KE-275
ジョイクラフト KE-275の裏面
ジョイクラフト
KE-275
本体の基布:ポリエステル550dtex
底材の基布:ポリエステル1,100dtex
アクアマリーナ ワイルドリバー279
アクアマリーナ ワイルドリバー279の裏面
アクアマリーナ
ワイルドリバー279
本体の基布:不明
裏面:不明

感想
なかなか動画でも伝わりづらいと思いますが、触った瞬間に違いが分かりました。
アクアマリーナワイルドリバー279は、他の2モデルに比べ明らかに柔らかい印象を受けました。
入れられる空気圧の上限に違いもありますが、浮き輪のような感触で若干頼りなさを感じました。

アキレスECU4-942とジョイクラフトKE-275はかなりガッチリした感触で、2つを比較すると双方の材質に特徴が出ていました。
アキレスECU4-942はナイロン、ジョイクラフトKE-275はポリエステルを採用しています。

ナイロンは伸縮性と柔軟性に優れており、ポリエステルは伸縮性が少なく硬く剛性があります。
ポリエステルを採用しているジョイクラフトKE-275が、デシテックスの値も大きく一番頑丈な印象を受けました。
ただ、どれだけ太い繊維を使っても鋭利なものに接触すれば破れる可能性はあるのでご注意下さい。
安定性・浮力
ゴムボートの最大のメリットは最初に記載した「軽量・コンパクト」ですが、2番目のメリットと言えば「安定性」だと思います。

樹脂などで作られた底がV型形状の一般的な手漕ぎボートは、船縁に体重をかけると簡単に傾き最悪の場合ひっくり返ることもあります。
ボートに不慣れな方は、ボートが傾くことで落水する不安を感じるのではないでしょうか。
しかしゴムボートは左右にチューブがあるため、定員全員が片側に寄るなどして重量が片寄っても全く傾くことがありません。
これは左右に浮力があるゴムボートの特性であり、大きな利点のひとつとも言えます。

また、ゴムボートは気室(空気を入れる箇所)が複数に分かれています。
万が一1ヶ所の空気が漏れたとしても、その他の気室により浮力を得られ簡単に沈むことはありません。
それほどゴムボートには浮力と安定性があり、安全な乗り物と言えるのではないでしょうか。
「ホントに大丈夫?」と思われた方もいらっしゃると思うので、1気室の空気を抜いた状態でも沈まずに走行できることを検証動画でご確認下さい。
これでゴムボートに対する不安感は払拭できたと思います。
但し油断は禁物です。航行する時は細心の注意を払って安全を確保してください。
準備(空気注入時間)
この項目もゴムボートに関するよくある質問の1つで、「ゴムボートを膨らませるのにどれくらい時間を要するのか?」を動画を交えてお答えします。

ゴムボートを膨らませる方法として、手動エアポンプと電動エアポンプのどちらかを使うことが一般的です。

実際に手動エアポンプと電動エアポンプでエアー注入完了までの時間を計測したので、その際の検証動画をご覧下さい。
今回検証したゴムボートは、【アキレス ECU4-942 全長270cm、全幅132cm】です。
結果
手動エアポンプでも電動エアポンプでも4〜5分程度でエアー注入が完了し、大きな差はありませんでした。
ゴムボートの大きさはモデルにより様々ですが、エアー注入時間に関しては大きな違いはないと思って頂いて問題ありません。

手動エアポンプは付属品としてゴムボートを購入すると同梱されてることが多いですが、労力を抑えたいのであれば電動エアポンプの購入をオススメします。

ちなみに今回使用した電動エアポンプは、設定した空気圧までエアーを注入したら自動で停止する便利なタイプです。

電動エアポンプの商品一覧 はコチラからご覧頂けます。
スピード
乗り物に乗るとやはり気になるのは「スピード(速度)」ではないでしょうか。
人力なのである程度想像がつくと思いますが、実際にオールで漕いだ検証動画でスピード感をご確認下さい。
スピードメーターで測ったわけではありませんが、感覚としてはジョギング程度のスピードで航行できました。
動画の漕ぎ手は手漕ぎボートに不慣れなので、慣れている方であればもっとスピードを出すことも可能だと思います。
ちなみに、2馬力船外機を搭載したゴムボートのスピードは約10km/h前後だと言われています。
ただしゴムボートは波の影響を受けやすいため、波や風が強い時は想像以上に体力を消耗する恐れがあります。
出航時はもちろんですが、数時間後の天候も確認のうえ、天候悪化が予想される時は無理をせず出航を控えるよう心がけて下さい。

いかかでしたか。
個人的に手漕ぎ用ゴムボートはコストパフォーマンスが高いと思います。

例えば、一般的に手漕ぎボート1日レンタルの相場は2,000〜4,000円位のようです。
アキレスとジョイクラフトの手漕ぎ用ゴムボートの平均価格が70,000円位なので、1日のレンタル料を2,000円で計算した場合、月に1度の割合で使用すれば3年未満でペイできる計算となります。

きちんと保管やメンテナンスをすれば5年は使用でき、長いものだと10年も使い続けている例もあります。

今回ご紹介した保管や運搬などの手軽さを踏まえると、最も手軽に始められるボートライフではなでしょうか。
これからボートライフを始める方は、是非とも手漕ぎ用ゴムボートも選択肢の1つとしてご検討ください。

手漕ぎゴムボート(ローボート)のショッピングサイトはコチラからご確認頂けます。

また、今回ご紹介した内容やそれ以外でも、ご不明な点等ありましたらお気軽にお問い合わせ下さい。
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