航海灯の国内主要ブランド「小糸」&「伊吹」を徹底比較!
航海灯は、船舶の夜間航行を安全にする為、法定備品として装備が義務付けられている操船信号です。
ここでは、JCIに認定されている航海灯で、国内2大ブランドの「小糸(KOITO)」、「伊吹工業のNAUTILIGHT NAVI(ノーチライト ナビ)」の航海灯の種類や取付寸法などご紹介します。
また、2014年1月1日に航海灯の技術基準改正があり、電球タイプからLEDタイプのライトへ移行されたことも合わせて解説します。
それと、小糸、伊吹の両ブランド専用の航海灯の取付ベースといったアイテムもご紹介します。
航海灯をお探しの方は、是非ご覧下さい。
航海灯の種類
まず、航海灯には、ライトの色や高さや取付場所などで自船の情報を表わす●●灯と、
どの船舶に応じた基準を満たしているのか判断できるように第●種と区別されて、航海灯がいくつかの種類に分けられています。
今回ご紹介する航海灯は、国内2大ブランドの「小糸(KOITO)」と「伊吹工業のNAUTILIGHT NAVI(ノーチライト ナビ)」が取り扱いしている物だけをご紹介します。
- 第3種・第4種 マスト灯
- 自分の存在を示す灯火の基本です。船の甲板に立っている柱などに掲げる。
- 第2種 舷灯
- 船の側面(左右)を識別する灯火です。船の右側(右舷)に緑色の右舷灯、左側(左舷)に紅色の左舷灯を表示する。
- 第2種 両色灯
- 一つのライトの中に緑灯と紅灯を合わせた灯火です。
- 第2種 船尾灯
- 船の船尾に表示する灯火です。可能な限り船尾近くに設置します。
- 第2種 白灯(停泊灯)
- 停泊中の船が自船を位置を示すために、甲板上に高く掲げる灯火。
- 第2種 三色灯
- 一つの灯火器具の中に緑灯と紅灯、後部灯が組み込まれたもの。
- 第2種 紅灯
- 運行が不自由になった時に掲げる灯火。小糸はLEDではなく電球タイプしか取り扱いがない。
- 第2種 引船灯
- その名の通り曳航しているのを表す灯火。
| マスト灯 第3種 |
|
|---|---|
| 小糸 | 伊吹 |
| マスト灯 第4種 |
|
|---|---|
| 小糸 | 伊吹 |
| 舷灯 (右/緑) 第2種 |
|
|---|---|
| 小糸 | 伊吹 |
| 舷灯 (左/赤) 第2種 |
|
|---|---|
| 小糸 | 伊吹 |
| 両色灯 第2種 |
|
|---|---|
| 小糸 | 伊吹 |
| 船尾灯 第2種 |
|
|---|---|
| 小糸 | 伊吹 |
| 白灯(停泊灯) 第2種 |
|
|---|---|
| 小糸 | 伊吹 |
| 三色灯 第2種 |
|
|---|---|
| 小糸 | 伊吹 |
| 紅灯 第2種 |
|
|---|---|
| 小糸 | 伊吹 |
| マスト灯 第2種 |
|
|---|---|
| 小糸 | 伊吹 |
どの航海灯をボートに取付するか、ということに関しましては、ボートサイズなどの条件により様々なパターンが存在します。
検査機関であるJCI(日本小型船舶機構)に直接お問い合わせ頂ければ、最新の情報をすぐにお答え頂けるはずですので、JCIに確認してみて下さい。
JCIのお問い合わせページ
また、国土交通省より航海灯の取り付け場所や向きなどを、写真やイラストを使ってわかりやすく説明しているページもありますので、そちらも参考にしてみて下さい。
国土交通省 海の交通法規
■小糸と伊吹の比較
両メーカーの航海灯の一番の違いは、材質です。
ボティーをよく見てみると、伊吹(画像左)はアルミ、小糸(画像右)はプラスチックを採用しています。
実際に並べてみると、伊吹の方が高級そうに見えます。
だからと言って、小糸が悪いというわけではありません。
メーカーサイトから抜粋した一文をご紹介すると、自動車用LEDヘッドランプで世界をリードし、40年間の実績に基づく高品質設計、自動組付けライン採用により低価格を実現しています。
実績、技術などかなり自信があるのが、伝わってきますね!
また、小糸の特長の1つとして、ボディーがホワイトとシルバーの2色展開。(※1色のみの航海灯もあります。)
航海灯も外装パーツの一部なので、艇に合わせてカラーが選べるのは嬉しいですね。
旧基準(電球タイプ)から新基準(LED)への改正について
冒頭でも少し触れましたが、2014年(平成26年)1月1日に航海灯の技術基準改正がありました。
まず、改正された主な技術基準は、以下の3点です。
- 配光範囲内の光度差:全長12m以上の船舶に設置されるものは、過度な光度差があってはならないこととなりました。
- 環境試験基準:新たに使用環境を想定した基準が追加されました。
- LED船灯の基準化:新たにLEDを光源とする船灯の基準が定められました。
実際に施行する遵守は、以下4点です。
- 新たに備え付ける場合は、新基準に適合した船灯を準備する。
- 現在設置している旧基準に適合した船灯の一部が故障した(損傷)した場合、船灯メーカーの推奨する純正部品への交換が可能な場合は、引き続き旧基準に適合した船灯の使用が認められるが、これが不可能な場合は新基準に適合した船灯にASSY交換する。
- 舷灯について、損傷等により片舷の船灯を交換する場合、当該船灯は新基準に適合したものでなければならない。ただし、損傷していないもう片舷灯は交換しなくてもよい。
- 両色灯が損傷した場合は、新基準に適合した両色灯又は舷灯に交換する。
文章だけだとわかりづらいかと思いますので、簡単な表ですがご用意しました。
| 2013年 12月31日 以前 |
2014年 1月1日 以降 |
||
|---|---|---|---|
| 新艇 | 新たに設置 | 電球 | LED |
| 既存艇 | 電球のみ 交換 |
電球 | |
| 全体交換 | LED | ||
新艇でも既存艇でも、旧基準の航海灯(電球タイプ)は装備できません。
但し、既存艇に設置されていた旧基準の航海灯が、球切れによる電球のみの交換は問題ありません。
しかし、メーカーより電球のみの供給が終了してしまった場合、新基準の航海灯であるLEDタイプに移行しなければなりません。
ちなみに、現時点でご用意できる電球は、小糸のみとなります。
■電球のみの商品一覧
航海灯の取付方法
「小糸」と「伊吹」の新基準(LEDタイプ)の航海灯の取付方法をご紹介します。
それでは、早速「小糸」からご紹介します。
■Koito(小糸)
1)アタッチメントを反時計回りに回し、ベースから取り外す。
2)部品を3つに分ける。
3)ベースの船首マーキングを確認し、取付位置を決める。
4)ベースの裏側にシーリング剤を塗布する。
5)スクリュ及びナットで船体に固定する。 ※取付スクリュは付属していません。 ※スクリュの頭高さは5mm以下をご使用ください。
6)サブユニットのコードを各部品に通し、船体側のコードに接続する。 ※白コードが『+』黒コードが『-』。
7)アタッチメントの切り欠き部をベースに差し込む。
8)アタッチメントがロックするまで、時計回りに2周回して組み付けて完成。
- 上記の内容は、「紅灯と第二種三色灯及び第二種白灯」を除く、白灯・舷灯・両色灯・マスト灯・船尾灯に限ります。
- 組み付け後、船体の配線貫通部をシーリング剤等で塞がないでください。塞ぐとレンズ曇りの原因となります。
■IBUKI(伊吹)
1)灯体固定ビスを外して、ベースと灯体を分ける。
2)ベースの六角の角を船首方向にして、取付位置を決める。
3)③ベースにシーリング剤を塗布する。または、別売のベースパッキンを使用する。
4)取付ネジで船体に固定する。 ※取付ネジは付属していません。 ※取付ネジは、M5をご用意ください。
5)灯体のコードをベースに通し、船体側のコードに接続する。 ※赤コードが『+』、黒コードが『-』。 ※ギボシ端子が不要な場合は、切り取って使用してください。 ※接続部はビニールテープなどで確実な防水処理をしてください。
6)灯体固定ビスを回して、取付して完成。
どうですか。
小糸と伊吹の取付方法の大きな流れ(部品をばらす⇒ベースを固定⇒電気配線接続⇒部品を元に戻す)は変わらないことに気づきましたでしょうか。
主な違いは、
- ベースと灯体の取り外し方
- 船首マーキングの表示
- 配線カラー
の3点となります。
また、取付穴ピッチも全く一緒となりますので、この2ブランドの取付には互換性があるということです。
さらに、航海灯の取付によくある質問を1つご紹介します。
小糸の旧基準の航海灯(電球タイプ)と新基準の航海灯(LEDタイプ)と取付の互換性がありますか?
取付ピッチは、旧基準の航海灯(電球タイプ)と新基準の航海灯(LEDタイプ)と同じなので、互換性はあります。
但し、小糸の第二種三色灯及び第二種白灯は除きます。
航海灯マスト/ブラケット
当たり前ですが、航海灯は船体に取付しなければ意味がありません。
でも、どうやって付けたらいいの?
何て困った方いらっしゃるのではないでしょうか。
その悩みを解消してくれる、とても親切なメーカーさんがいます。
それは、プレジャーボート艤装 金物専門メーカーの「津守合金製作所」さんです。
何が親切かというと、小糸、伊吹の両ブランドに対応する、航海灯マスト&ブラケットをラインナップしているからです。
これで、航海灯の取付に悩まなくてすみますよ!
それでは早速、津守合金製作所の航海灯マスト&ブラケットの一覧表をご覧下さい。
津守合金製作所
■航海灯マスト
| トップレールブラケット マスト高さ:150mm |
|
|---|---|
| 小糸 | 伊吹 |
|
|
|
| ストレートマスト マスト高さ:450mm |
|
|---|---|
| 小糸 | 伊吹 |
|
|
|
| クルーザーマスト マスト高さ:450mm |
|
|---|---|
| 小糸 | 伊吹 |
|
|
|
| オープンマスト 中間台座無し マスト高さ:1400mm |
|
|---|---|
| 小糸 | 伊吹 |
|
可倒式 |
可倒式 |
| オープンマスト 中間台座あり マスト高さ:1400mm |
|
|---|---|
| 小糸 | 伊吹 |
|
可倒式 両舷灯台付き |
可倒式 両舷灯台付き |
| 和船マスト マスト高さ:1740mm用 |
|
|---|---|
| 小糸 | 伊吹 |
|
可倒式 和船マスト |
可倒式 和船マスト |
■航海灯ブラケット
| 角度調整式 壁面に設置したい時に!壁付用 |
|
|---|---|
| 小糸 | 伊吹 |
|
|
|
| 角度固定式 壁面に設置したい時に!壁付用 |
|
|---|---|
| 小糸 | 伊吹 |
|
デラックス |
スタンダード |
| トップ用 高い位置へ設置したい時に!パイプ用 |
|
|---|---|
| 小糸 | 伊吹 |
|
トップパイプ用 |
トップ用 |
| 中間用 高い位置へ設置したい時に!パイプ用 |
|
|---|---|
| 小糸 | 伊吹 |
|
トップ・サイド兼用 |
中間用 |
■その他パーツ
| ステンレスカットパイプ φ25×1m |
可倒式ブラケット |
|---|---|
|
|
|
どうでしょうか。
丁寧に小糸用、伊吹用と分けているところが、選ぶ際に本当に助かりますよね。
ただ、当店が取り扱いしているのは、これだけではありません。
400種類以上のSUS316ロストワックス鋳造(精密鋳造)パーツを製造している、日本が誇るステンレス製造のスペシャリスト
「リガーマリン」さんも航海灯マスト&ブラケットを取り扱いしていますので、合わせてご紹介します。
リガーマリン
■航海灯ステー
| 起倒式 S | 起倒式 M |
|---|---|
|
高さ349mm |
高さ450mm |
| 起倒式 L | レール用 |
|---|---|
|
高さ1400mm |
高さ210mm |
■その他パーツ
| 取付用ベース 25φパイプ用 |
|---|
|
|
航海灯の国内2大ブランドの「小糸(KOITO)」、「伊吹工業のNAUTILIGHT NAVI(ノーチライト ナビ)」の、ラインナップや取付方などお分かり頂けましたでしょうか。
もちろん、この2ブランド以外にも航海灯はありますが、今のところ当店ではやはりこの2ブランドに絶対的な信頼を置いていますので、航海灯をお選びになる際はこの2ブランドをオススメします。
また、本文中にもご案内させて頂きました、どの航海灯を取付するか、ということに関しましては、検査機関であるJCI(日本小型船舶機構)に直接お問い合わせ下さい。
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安全に航行する上で重要なアイテムですので、確実な取付を行った上で、安全また快適なボートライフをお楽しみ下さい。

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