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SEA粘度分類
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生分解性(バイオデグレータビリティ)
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生分解性とは、エンジンオイルが排気ガスと共に水中に放出されたときに、水中の泥中の微生物(バクテリア)によって、酸素や水に分解される能力(成分)を意味します。生分解性の測定方法としてはさまざまな方法がありますが、CEC(欧州規格諸問委員会)の定めた規格中のL-33-T82法が広く一般に採用されています。これはエンジンオイルと水を混合し、バクテリアを植え、フラスコ内で21日間培養する方法です。生分解性の高いオイルほどオイル分が分解して減少し、バクテリアが増殖します。
この生分解性の評価基準として、国際船舶工業協会(ICOMIA)では、67%以上の生分解性を持つオイルを、生分解性オイル(バイオデグレータブルオイル)として認定しています。 |
TC-W規格
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国際船舶製造者協会(NMMA)によって制定された、アウトボート用エンジンオイルに関する規格です。潤滑性・清浄性・燃料との混合性及び水上での使用により、サビ発生率の高いマリン用エンジンに特に求められる防錆性が要求された内容となっています。具体的にはスカッフィング(金属融着や焼付き)やダメージ状態の測定、ピストンやワニスなど一定の基準を超えるパフォーマンス性のテスト・イグニッション試験・錆止性能試験・ガソリン混容易度試験などがあります。この規格では高い防錆性能が要求されると同時に、水質保護及び環境保全に非常に重要なエンジンオイル燃焼後の海水や湖水の酸化抑制を目的とし、オイル中の金属含有率についても、通常の2サイクルエンジンオイルより低い数値が設定されています。TC-W規格は性能により、W1・W2・W3のグレードに分類されていますが、現行ではW3が最高規格となり、厳しい条件をクリアした優秀なオイルということになります。
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